河合塾マナビスで数学は伸びる?映像授業の仕組みと活用法を教育アドバイザーが解説
河合塾マナビスとはどんな塾か
河合塾マナビスは、大手予備校の河合塾グループが運営する高校生向けの映像授業型の塾です。数学を伸ばしたいけれど塾選びで迷っている高校生や保護者の方に向けて、まずは基本の仕組みを整理します。授業の進め方、講座の数、通える対象を知っておくと、数学の学習にどう役立つかがつかみやすくなります。
映像授業と対面サポートを組み合わせた仕組み
マナビスの授業は、校舎のブースで映像を見て進める形式です。先生が目の前で板書する一斉授業と違い、再生を止めたり、わからない部分を見返したりできます。数学は一度つまずくと先に進みにくい科目なので、自分のペースで止められる点は大きな強みです。
授業のあとにはチェックテストがあり、続けて約5分の面談があります。学習アドバイザーが理解度を確認し、次に何を復習するかを一緒に決めてくれます。映像を見て終わりにならず、人の目が入る点がマナビスの特徴です。
約1,000講座のラインナップ
講座数は約1,000あり、数学も学年や志望校に合わせて選べます。全部を取る必要はなく、必要な講座だけを組み合わせる使い方が基本です。大学入試向けの講座は、主に次のように分かれています。
- 総合講座(標準レベルから難関大対策レベルまで)
- テーマ別講座(国公立・私立別やレベル別の演習)
- 共通テスト対策講座
- 大学別対策講座
総合講座で土台を固め、入試が近づいたら共通テスト対策や大学別対策へ移る流れが組みやすい構成です。1科目だけの受講もできるので、数学だけ強化したい人にも合います。
通えるのは高校生だけ
入塾の対象は高校生のみで、高卒生は受け付けていません。中高一貫校の生徒に対応している校舎もあり、高1から始めて学年の枠を超えた先取り学習もできます。
浪人を考えている人は別の選択肢を探す必要がありますが、現役生が早めに受験の準備を進める場所としては十分な環境です。校舎ごとに開館時間や自習室の状況が少しずつ違うため、入塾前に通う予定の校舎へ問い合わせておくと安心です。
数学の学びにマナビスが向いている理由
数学は積み重ねの科目です。数列でつまずくと漸化式がわからず、微分でつまずくと積分も進みません。映像授業と面談の組み合わせは、この積み重ねの弱点を見つけて埋める作業と相性が良いと感じています。ここでは、数学の学習に特に役立つ三つの点を紹介します。
先取りで数学IIIに早く入れる
学校の進度に縛られず、学年の枠を超えて先取りができます。理系志望なら、数学IIIの極限、微分、積分は入試で配点が大きい単元です。学校の授業だけだと高3の秋まで残ることも多いので、早めに触れておけば演習の時間を確保できます。
数学が得意な人は、学校の内容に物足りなさを感じる場面もあるはずです。そんなときも、映像授業なら次の単元へ自分で進めます。
チェックテストと面談で解き直しが習慣になる
数学の力がつく人は、解けなかった問題をそのままにしません。マナビスでは授業後にチェックテストがあるため、理解できたかどうかがすぐ数字で見えます。間違えた問題は面談で確認し、どこで考え方が止まったのかを話せます。
たとえばベクトルの問題で内積の使いどころがわからなかった場合、講座に戻るのか、基本問題を増やすのかをその場で決められます。解き直しが作業ではなく、次の一手になる点が大きな違いです。
苦手単元だけ戻って学び直せる
高校数学では、中学の内容や数学Iの内容が抜けているせいで先に進めなくなることがあります。映像授業なら、過去の学年の講座にさかのぼって受講できます。二次関数や三角比のような土台の単元から確認し直すことも可能です。
周りに知られずに復習できる点も、数学が苦手な人には助けになります。わからない部分を何度でも見返せるので、質問しづらい人でも学習を止めずにすみます。
料金と通い方の目安
塾選びでは料金も気になるところです。マナビスは受ける講義の数で授業料が変わる仕組みで、必要な分だけ取れば費用を抑えられます。ここでは授業料の目安と月々の費用の考え方、部活との両立について整理します。なお、金額は2024年時点で紹介されていた情報なので、最新の料金は必ず各校舎や公式サイトで確認してください。
授業料の仕組み
授業料は、講義1回あたりの時間で決まります。目安は次の表のとおりです。
| 授業時間 | 1講義あたりの費用(税込) |
|---|---|
| 45分講座 | 1,910円 |
| 60分講座 | 2,550円 |
| 90分講座 | 3,820円 |
講義の数を増やすほど費用も増えるので、必要な講座に絞ることが大切です。数学の苦手単元だけを取る、定期テスト前だけ多めに受けるといった調整ができます。
初期費用と月々の費用
授業料のほかに、事務手数料6,600円と学習サポート料が月6,600円(いずれも税込)がかかります。たとえば60分講座を月4回受けると、授業料が2,550円×4回で10,200円、学習サポート料を足して月16,800円ほどになる計算です。
この学習サポート料には、面談など学習面のサポートが含まれます。授業料だけで比べず、月の合計で他の塾と見比べるのがおすすめです。
部活と両立しやすい通塾スケジュール
多くの校舎では、月曜から土曜は22時ごろまで、日曜と祝日も18時ごろまで開いています。映像授業は好きな時間に受けられるので、部活のある平日は夜に、休みの日は午後にといった組み方ができます。
受ける講義の数も増減できるため、大会前は減らし、夏休みや冬休みの長期休暇で一気に増やすといった調整も可能です。数学は継続が大切なので、無理のない頻度を最初に決めておくと続けやすくなります。
志望校別・数学の活用例
同じ数学でも、志望校によって求められる力は変わります。共通テストでは処理の速さと正確さ、難関国立では記述力、私立では頻出分野の習熟度が問われます。ここでは志望別に、マナビスの講座をどう使うかの例を紹介します。
共通テストの数学対策
共通テストは、基本の理解が土台になります。まず総合講座で数学IA、数学IIBの基礎を固め、秋以降に共通テスト対策講座で形式に慣れる流れが基本です。時間配分の練習も必要なので、過去問演習を並行して進めてください。
チェックテストで正答率の低い単元を面談で洗い出し、確率や数列などの失点しやすい分野を優先して見直すと効率が上がります。
東京大学や京都大学など難関国立の数学
東京大学や京都大学を目指すなら、答えだけでなく途中の論理を書く力が必要です。難関大対策レベルの総合講座で典型問題の考え方を身につけ、大学別対策講座で出題の傾向をつかむ使い方が合います。
理系なら数学IIIの積分や微分の応用が得点源になります。映像で解法を確認したあと、自分で答案を書いて学校や面談で見てもらうと、記述の弱点が見えてきます。
私立大学志望は頻出単元に絞る
早稲田大学や慶應義塾大学、明治大学などの私立は、大学や学部ごとに出題の特徴がはっきりしています。そのため、全範囲を同じ重さで進めるより、志望校で出やすい単元を優先するほうが得点につながります。
数学の配点が高い理工系なら、大学別対策講座で過去の出題傾向を確認しましょう。志望校の入試要項を早めに調べ、必要な講座を面談で相談すると無駄のない計画が立てられます。
関連記事も併せてご覧ください。
